ワーホリ小話 【カフェの営業中に店の水が出なくなった話】

水漏れの町

私が住んでいるニュージーランドのウェリントンという街は、ニュージーランドの首都であり、オークランドに次ぐ2番目に大きい街です。そして、強風の街であり、水漏れの街でもあります。
実際に街を歩いていると至る所から水が漏れています。

こんな感じです。2枚目の写真はかなり広範囲。
なぜこんなに水が漏れているのかというと、パイプの老朽化が原因らしいです。新しいパイプへの更新が追いつかない速さで老朽化が進んでいるとのこと。地域によっては、100年以上経過しているものもあるらしいです。(現地情報)
しかし、ウェリントンは基本的に水道代が無料…
私はパートナーと二人で部屋を借りていますが、水道代はかかっていません。

そんな水漏れの町でもあるウェリントンのカフェで起こった話です。

カフェの水が一切でなくなる事件

ある日私がいつものようにカフェで働いていました。その日は快晴で来客数も多く少し忙しい日でした。その日はヘルプで違う店に来ていて、いつも働いている店とは違ってテイクアウトだけの小さな店で働いていました。マネージャーと私だけという二人体制。昼食後のコーヒーを飲む時間帯で、次々に来るお客さんのコーヒーを作っている最中、ロングブラック(エスプレッソをお湯で割ったもの)を作るためのお湯が出にくくなっている感じがしました。段々とお湯が出る量が少なくなっていき、すぐに出なくなりました。ですが、この時点では、その部分のお湯だけが出なくなってしまったと思っていたので、マネージャーも普通に注文を次々と取っていきました。
近くに私が普段働いている店舗があったので、ロングブラック用に使うお湯だけもらいに行こうと走っていきました。そうすると普段忙しい時間帯であるはずなのに、お客さんが全くいない風景が目に映りました。
私は急いでいたので、暇でいいな〜くらいに思っていました。

そこで、「お湯が出なくなってしまったからお湯だけもらっていっていい?」と聞きました。
そうすると、「こっちもお湯全く出ないんだ」と。私は、「え??」って感じでした。
さらに、「お湯が出ないどころか蛇口の水も出ないんだ」と。もう一度「え??」

だから暇なのかとそこで気づきました。

そこでもしかしてと思い、その日働いていた店に戻ると、その店のマネージャーと目が合い、その表情でわかりました。その店の水も全て出なくなっていることに。

そんなことが起こると思っていなかったマネージャーは注文を取っていたので、店の前に待っていたお客さん全員に

「はーい、みんな聞いて。店の水が出なくなったから、今注文してくれた人のコーヒー返金するよ〜」と。

ですが、その時のお客さん全員一人も返金という手段は取らず、明日どうせまた来るからその時まで注文とっておいて〜という感じでした。これはニュージーランドだなぁと感じました。ただこちらとしても、一人一人返金していたらかなり時間が取られてしまうのでお互いにとって良い選択だったと思いました。

予想より被害が大きかった水漏れ事件

その日は、水が出なくなり早く帰ることになった私は、明日には水が出るようになるのかな〜と気になっていました。そして水が出なくなったのはカフェ周りだけだと思っていました。気になっていたので家に帰って調べてみると、水が出なくなっていたのは一部の店舗だけでなく、カフェがあるストリート全ての水が出なくなっていたとのことでした。そんな大きい範囲だったとは。

改修はその日の夜から次の日の朝にかけてずっと行われ、次の日のカフェの営業までには水が出るようになっていました。

被害と言えば、その日はお店のトイレが流せなくなっており、その日に限って店でコーヒーをガブガブ飲んでいた私も危うく水漏れをするところでした。あっぶねー。





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